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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

肺炎治療の効果判定でレントゲンは有用か?

なぜ? レントゲン 呼吸器 肺炎

肺炎治療の効果判定に胸部レントゲン撮影は有用なのだろうか。

 

肺炎に対して抗菌薬治療を行っている場合、その効果判定は2,3日後に行われる。重要なパラメータは体温、酸素化(SpO2)、分泌物の状態である。

胸部レントゲンは効果判定に有用そうで意外とそこまで有用ではない。とある論文によると市中肺炎治療後7日目には患者の56%で臨床症状の改善が見られたのに対して胸部レントゲン上で改善が見られたものは25%に過ぎなかったとの報告がある。つまり肺野の異常陰影の改善は症状に比べて時間がかかってしまう。むしろ、抗菌薬治療を始めて症状が良くなっているのにレントゲン上は増悪がみられることもある。ということで胸部レントゲンは肺炎の診断には非常に有用であるが急性期のフォローという点では参考程度といえるのかもしれない。

 

参考文献:

www.ncbi.nlm.nih.gov