とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

心臓型脂肪酸結合蛋白(H-FABP)とは何か

心臓型脂肪酸結合蛋白測定の意義

 

H-FABPとは心筋梗塞の診断に用いられる心筋バイオマーカーの1つ。心筋バイオマーカーとしては他にトロポニン、CK、CK-MBなどが知られている。

H-FABPは心筋細胞に豊富に存在する低分子蛋白であるため、軽い心筋ダメージでも容易に血中に逸脱するため感度が非常に高い。故に、心筋梗塞直後(発症2時間以内の超急性期)から陽性となるというメリットがある。一方で、他の原因による心筋へのダメージでも陽性となってしまうので特異度は低い。急性大動脈解離や骨格筋障害、腎機能障害などでも陽性となるとの報告も有る。心筋梗塞の診断はH-FABP単独でなされるものではなく、他のバイオマーカー、臨床症状、心電図と併せて行われる。

 

参考) Seino Y, Ogata K, Takano T, et al. Use of a whole blood rapid panel test for heart-type fatty acid-binding protein in patients with acute chest pain: comparison with rapid

 

 

おまけ:心筋バイオマーカーとその発現時間

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