完全骨折と不全骨折の違い
骨折は骨折線によって完全骨折と不全骨折に分類される。
完全骨折とは
骨の連続性が完全に失われた状態。粉砕骨折、横骨折、斜骨折、らせん骨折などがある。
横骨折の一例:骨の短軸方向に骨折が起こり連続性がなくなっている。
画像参照:http://blog45.neec.ac.jp/archives/52154707.html
不全骨折とは
骨の連続性は保たれているが、骨にひびの入っている状態。不全骨折には若木骨折、縦骨折、亀裂骨折などがある。以下、それぞれ紹介。
若木骨折:子供に起こる特殊な骨折。小児の骨は骨膜が厚くてしなやかなために皮質骨は割れても骨膜は損傷せずに連続性が保たれることがある。ギブス固定をしていれば自然と元通りになる。
画像参照:http://www.yakyu.okinawa/article/clinic/article_194.html
縦骨折:骨に縦方向のひびが入った状態。
画像参照:http://www.obaraseikotuin.com/cat670.html
亀裂骨折:骨の片側からひびの入っているような状態。健康な骨に慢性的に外力が加わり続けることで起こることがある(=疲労骨折)。一度の外力は骨の耐久度以下であるが少しずつ骨を損傷させる。
画像参照:http://s.webry.info/sp/ykawa00.at.webry.info/201007/article_13.html