とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

血圧測定における最適な腕の高さ

一般的に血圧を測るときの腕の高さは心臓と同じ位置、胸骨での第四肋間に当たる位置が推奨されている。もし腕が心臓より6-7cm高くなると収縮期血圧と拡張期血圧ともに約5mmHg低下し、逆に心臓より7-8cm低くなると血圧は収縮期も拡張期も6mmHgほど上昇するとの報告もある(参考:Effect of vertical displacement of the arm on indirect blood-pressure measurement. N Engl J Med)

 

 

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画像参考;自動血圧計 HEM-6300F|血圧計|商品情報 | オムロン ヘルスケア

 

どうして腕の高さで血圧が変わるのだろうか。これは水力学効果で説明できる。

例えば腕が心臓より10cm低い位置にあるとすると、マンシェットを巻いている部位には動脈の血圧に加えて10cm分の血柱の圧力を余分に背負っていることになる。

例)10cmの血柱の圧力

→ 10 ✕ 血液の比重(1.06) ÷ 水銀の比重(13.6)=7.5mm Hgとなるり、血圧は7.5高くなってしまう。