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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

膿尿と細菌尿の違い

膿尿の定義:尿沈渣で白血球を5個/HPF以上認めること。

 

細菌尿の定義:尿を1ml培養し、得られたコロニーから尿1ml中の細菌数を計算し、10万CFU/ml以上であれば正常よりも優位に細菌の多い尿(=細菌尿)とみなされる。尿検体は中間尿でも良い。また、カテーテルを挿入している患者の尿では混入する細菌が少なくなるので1万CFU/ml以上であれば細菌尿の状態と言ってよい。

*CFUとはコロニー形成単位のこと

 

膿尿の原因としては尿路感染症、尿路結石、尿細管間質性腎炎、尿路腫瘍などがあげられる。膿尿に加えて尿培養で細菌が10万CFU/ml以上認められ、更には背部痛や頻尿、残尿感など尿路感染症状を認めた場合に初めて尿路感染症と診断される。

細菌尿があるからといって尿路感染症ということにはならない。皮膚の常在菌と同様に尿路にも常在菌は存在しており、必ず感染症を引き起こしているとも限らない。例えば尿カテーテル留置すると一日あたり3−10%で細菌尿の状態になり、一ヶ月後にはほぼ100%細菌尿の状態になると言われている。細菌尿に加えて頻尿や残尿感、腰背部痛など尿路感染症状がないかどうか確かめることが大事。

 

また、膿尿はあるが細菌尿がない場合は結核、糸球体腎炎、間質性腎炎、クラミジア感染症などを考える必要がある。