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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

破傷風ワクチン接種の適応

破傷風ワクチン(破傷風トキソイド)接種の適応

 

■破傷風とは

嫌気性菌であるclostridium tetani(破傷風菌)が産生する神経毒素によって全身の強直性痙攣や弓なり反張をきたす重篤な疾患である。破傷風菌は芽胞の状態で土壌に生息しており、皮膚の創傷面から感染する。嫌気性菌であるため空気の触れない密閉された環境で増殖しやす行く、刺し傷など感染リスクが高い。創傷感染から1〜3週間で開口障害や舌のもつれなどの初期症状が出現する。

 

■破傷風ワクチンについて

破傷風ワクチンにはほぼ100%の予防効果があり、約10年間持続する。

日本では小児の定期予防接種の1つであるDPT三種混合ワクチンに含まれていて、多くの人が免疫を持っているが、終生免疫ではないので定期的な接種が望まれる。(アメリカではすべての成人で10年毎の追加免疫接種となっている)。

 

破傷風予防ガイドラインによれば…

・破傷風の危険の高い傷で最終接種から5年以上経過

・破傷風の危険の低い傷で最終接種から10年以上経過

の場合に適応となる。

(なお、破傷風になりやすい傷とは深い刺創、動物咬傷、汚染の強いもの、創傷部位の血流の低下、浸軟した裂創など)

 

免疫の持続期間から考えれば10年に一度の定期的な接種が望ましいが、現実問題として何の怪我者ない人が接種するというよりも、怪我して医療機関を受診したタイミングで予防的に接種してもらうという方が一般的である。