つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

スカルパ三角の意義と語呂合わせ

スカルパ三角(大腿三角)とは鼠径靭帯、縫工筋、長内転筋の内縁で囲まれた大腿前面の三角形状のくぼみのこと。このくぼみの奥に大腿骨頭が位置しており、触診で正常な位置にあるかどうか判定することができる。股関節脱臼では大腿骨頭が変位しているので触診しても何も触れず空虚になっている。

なお、大腿骨骨折においてはスカルパ三角での圧痛が認められるようになるので大腿骨骨折を疑ったら圧痛がないか調べるべき。

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イラスト参照元:http://jihou-kai.com/blog/?p=1166

 

おまけ)スカルパ三角を構成する構造の覚え方

語呂合わせ:「長男転勤、ほー、そうけー」

長男転勤:長内転筋

ほー:縫工筋

そうけー:鼠径靭帯

 

ちなみにスカルパ三角は内側から大腿静脈、大腿動脈、大腿神経が走行する。