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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

MIC(最小阻止濃度)とMBC(最小殺菌濃度)の違い

MIC(最小発育阻止濃度)とMBC(最小殺菌濃度)の違いとその意義

 

・MICは細菌が増殖するのを防ぐのに必要な抗菌薬の最小濃度。増殖は防げるが、殺せるわけではないので薬剤のない状況になったら再び増殖する。MICが小さいほど、その薬剤が細菌を抑える力が大きいということになる。

 

・MBCは細菌を殺すために必要な抗菌薬の最小の濃度。MBC濃度の抗菌薬を入れられた細菌は薬剤を取り除かれても再度増殖することはない。

 MICとMBCは抗菌薬物質を希釈して薬剤感受性試験を行うことで求めることができる。

 

■MBC>MICの場合

MBCが大きいと抗菌薬の濃度がMICに達するけどMBCには達さないという状況になりうる。すると細菌の増殖は抑えられるが殺せはしない(=静菌的抗生物質に分類される)。MBCとMICに差があるとその薬剤に対する耐性菌が出現しやすい環境であるので注意が必要。

 

■MBC≒MICの場合

MICとMBCがほぼ同じであれば抗菌薬投与で濃度がMBCとMICに同時に到達することになるため、発育の阻止と同時に殺すことができる(=殺菌的抗生物質に分類される)