悪寒、悪寒戦慄、寒気の違い
悪寒には医学的にグレードが分けられていて、程度の強い順に 悪寒戦慄>悪寒>寒気 と言われている。
【医学用語としての違い】
悪寒戦慄(shaking chill):
歯がガチガチ鳴るぐらいの震え(止めようと思っても止まらない)
悪寒(chill):
毛布を何枚か被りたくなる程度(止めようとすると止まる)
寒気(chilly sensation):
上着を一枚羽織りたくなる程度
とある報告によれば、悪寒の程度が高くなるにつれて菌血症の特異度が高くなっているようである。(Tokuda Y, et al : Am J Med, 118 : 1417, 2005)
悪寒戦慄:感度45、特異度90.3
悪寒:感度75、特異度72.2
寒気:感度87.5、特異度51.6
端的に言えばガタガタと震えている人がいたら菌血症を疑って血液培養取りましょう。