とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

高エネルギー外傷の定義

高エネルギー外傷とは体に大きな力(=高エネルギー)がかかった時に起こる外傷の総称。少し漠然とした言葉であるが、ER実践ハンドブック(羊土社)によれば次のように定義されている。

【高エネルギー外傷の定義】

・車外放出

・同乗者の死亡

・自動車にひかれた

・自動車に跳ね飛ばされた

・自動車の高度損傷

・救出に20分以上要した時

・自動車の横転

・バイクと傷病者の距離:大

・自動車と自転車・歩行者の衝突

・機械器具に挟まれた

・体幹部が挟まれた

・高所からの墜落

 

上記の通り、高エネルギー外傷とは医学的評価ではなく、受傷の状況的な評価である。高エネルギー外傷は基本的には救命救急センターへの搬送が必要であるが、救急隊の診察でバイタル上、表面上な異常が認められなければ2次救急までのER搬送もありうる。

表面上は外傷が軽度に見えても思わぬ損傷(遅発性の肝損傷など)が隠れていることも少なくないので、診察の結果帰宅の方針になる場合でも24時間は予断を許さないことはしっかりと患者説明する必要がある。