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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

アキレス腱断裂の診察:トンプソン法とは

整形外科 ER

アキレス腱断裂の診察:トンプソン法とは

 

【アキレス腱とは】

・アキレス腱とは下腿三頭筋(ヒラメ筋+腓腹筋)の腱であり、下腿三頭筋に急激な収縮が生じた時に伸展されて断裂する。

・患者の訴えとしては「バットでふくらはぎを強く打たれた」「ボンっと大きな音がした」などが典型的。

・30ー50歳が好発年齢でスポーツ中の受傷が多い。

・受傷直後は痛みで歩けないことが多いが、時間が経つと歩行可能になることも多い。

が、歩行は出来てもつま先立ちが出来ないのが特徴。

 

【アキレス腱断裂の診断】

・触診

アキレス腱を触診すると腱の断裂部が陥凹している(健側と比較する)。

・MRI

アキレス腱断裂が画像的に鮮明に評価できる。X線ではわからない。

・トンプソン試験

腹臥位になってもらい腓腹部を握ると、健側では腓腹筋に対する刺激が伝わり足が底屈するが、断裂している側では底屈が起こらない。

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参照:「アキレス腱断裂」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる

 

【治療】

保存的)尖足位で約6週間固定する。尖足だと断裂したアキレス腱が近づくという理屈。アスリートなど激しい運動をする患者だと再断裂の危険性があるので手術適応となる。

手術)観血的に腱縫合を行う。