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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

乳酸アシドーシスで腹痛が起こる機序

なぜ? 代謝内分泌

糖尿病の乳酸アシドーシスで腹痛が起こる理由

 

乳酸アシドーシスとは

1型糖尿病などでインスリンが働かない場合、糖の代わりにエネルギー源として脂肪が利用されるようになる。その結果、脂肪代謝の副産物であるケトン体が生成されケトアシドーシスとなってしまう。

 

アシドーシスの程度と腹痛の頻度は相関する

乳酸アシドーシス(DKA)と似た病態に高血糖高浸透圧性昏睡(HHS)がある。up to dateによると高浸透圧性昏睡では見られないが(11/189例)、DKAにおいては46%の患者に腹痛が見られたようである。また腹痛の頻度はアシドーシスの重症度と相関しているようであるが、高血糖の程度とは相関しないとのデータもある。

 

腹痛の機序

仮説の域をでないが、代謝性アシドーシス・電解質異常で消化管の運動機能低下が起こり、胃内容物の排泄遅延に加えて麻痺性イレウスが引き起こされ疼痛が生じるとの考えもある。