とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

1号液(開始液)と3号液(維持液)の違い

1号液(開始液)と3号液(維持液)の違い

 

開始液(=1号液)と維持液(3号液)は生理食塩水とブドウ糖がどの程度で混ざり合っているかの違いである。

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引用元(http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kid/kid/resident/clinicallecture5.html

  

1号液とは生理食塩水を5%ブドウ糖で2/3〜1/2に希釈したものであるが、カリウムが含まれていないので病態不明であったり腎機能がどの程度かわからない患者にもまず用いることが出来る。とりあえず用いることが出来るという意味で”開始液”と呼ばれる。例えば乳酸リンゲルはカリウムが入っているし、生理食塩水はNaが多すぎるので最初は使いにくいこともある。1号液は安全性は比較的高いが、病態が明らかになったら適した輸液に切り替える。1号液の商品例(ソリタT1号輸液、ソルデム1輸液)

 

3号液とは生理食塩水を5%ブドウ糖で1/3に希釈したもの。1日の尿量が2Lと確保されている時に、尿から喪失するNa,Cl,K量が補われるような濃度になっている。尿量が確保されている状態であれば、尿から排泄されるのと同じだけの電解質が供給されて、同じ状態を維持できるので”維持液”と呼ばれる。3号液の商品例(ソリタT3号輸液、ソルデム3A輸液)

 

【組成の例】

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引用元(輸液スペシャル~研修一ヶ月目を無事生き残る最低限度の知識編~ - 漫画の「ま」!

 

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輸液の必要量はどう決まるか - とある研修医の雑記帳