とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

悲しい時は泣いたほうが良い理由

悲しい時は我慢せずに泣いたほうが良いなんて昔から言われている。これには科学的な裏付けはあるのだろうか。

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人が涙を流すのには2つの理由がある。1つは目にゴミが入った時(あるいは玉ねぎの刺激によるもの)、そしてもう1つは悲しかったり嬉しかったり感情による涙である。

 

ウィリアムフライ博士の研究によれば、玉ねぎの刺激による涙と悲しみによる涙をそれぞれ採取して成分を比較すると、悲しみによる涙のほうがタンパク質成分が多いことがわかった。更に、涙のタンパク成分には副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が大量に含まれることが突き止められた。ACTHというのは脳下垂体から分泌され、副腎に働いてステロイドを分泌させるためのホルモンである。

 

このことから感情的なときに流れる涙は、ストレスによって体内で過剰にされたACTHを体外に排泄することによって恒常性を維持するためのシステムなのではないかと考えられる。確かにストレスがすごい溜まったらさぞストレスホルモンも産生されているはずなのでそれを腎臓以外の経路から一時的に排泄するというのは合理的な仕組みに思える。