つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

COPDでビア樽状胸郭となる理由

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは喫煙や有毒物質の吸引などにより肺に慢性的な刺激が加わり、気道の狭窄・肺胞の気腫性変化などが引き起こされる症候群のことである(COPDは病態であり固有の病気の名前ではない)。

 

末梢気道に炎症性細胞が浸潤し、慢性的な反応が起こることにより気道壁の肥厚が起こり、気道が狭窄してしまう(=閉塞性障害)。

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http://murata-clinic-houjukai.jp/naiyou/HOT/より

 

肺の閉塞性障害というのは何らかの原因により気道が閉塞して気流が制限された状態である。空気が入るのも出るのも難しくなりそうであるが、吸うときは胸郭が広がるので空気は入りやすい。よって吐くときだけ上手く出来ずに肺に空気がどんどん貯留してしまい、結果として肺の過膨張が起こり、更には胸郭が下にも前後にも押し広げられる。”ビール樽状胸郭”とは胸郭が下、前後に押し広げられている所見

 

↓本物のビア樽…

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http://ameblo.jp/hokkaido-kodawari/entry-11591606032.htmlより

 

ビア樽胸郭の一例

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Doctors Gates: Increased Anterior Posterior Diameterより