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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

肝硬変でメデューサの頭が見られるのは何故か

肝硬変などの原因によって門脈圧が上昇して約250mmH2O以上になると門脈と大循環の間に側副血行路が発達して様々な病態を引き起こす。

 

門脈圧が高くなると門脈に入れずにUターンして臍帯静脈に流れ込み、下大静脈に向かう。この血液量が多くなると腹壁皮下静脈の怒張(いわゆるメデューサの頭)を呈するのである。メデューサとはギリシャ神話に出てくる怪物。

自分の髪はアテーナーの髪より美しい」と自慢したメドゥーサはゼウスの娘アテーナーの怒りを買い、美貌は身の毛のよだつような醜さに変えられ、讃えられるほどの美しい髪ですら、1本1本を蛇に変えられてしまった(by wikipedia) 

 

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画像引用元:http://www.likepainting.com/jp/head-of-medusa-peter-paul-rubens-oil-painting-p-6612.html

 

 

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画像引用元:Cirrhosis and Ascites - Just In Time Medicine

上のCGがわかりやすい。門脈圧亢進により門脈に入れない血流はバックして臍周囲の静脈に流れ込んでいるのがわかる。確かに神話のメデューサの頭の蛇のようにくねくねと怒張した静脈が浮かび上がっている(↑右の写真)