読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

胃潰瘍からの吐血が”コーヒー残渣様”となる理由

なぜ? 消化器 独特な言い回し(医学用語)

消化管のどこから出血するかで吐血の性状が異なるという話

 

食道や胃などの上部消化管(特にトライツ靭帯よりも口側)で出血をきたすと口から血液が吐き出される吐血となるが、その血液の性状・色合いはどの程度胃酸に曝されるかによって異なる。

 

なぜなら赤色のヘモグロビンは胃酸によって酸化されて褐色のヘマチンになるからである。大量に出血が起こればすぐに吐き出されるので鮮やかな赤色をしているはずであるが、出血が少量であったり、胃での停滞時間が長いなどの理由により酸化が十分に起こると吐血される血液は”コーヒー様残渣物”と呼ばれる褐色を呈することになる。原則的には口に近い食道における出血では新鮮な赤色、胃からの出血ではコーヒー様と考えて良いようである。

 

コーヒー様残渣。こんな感じの色?

f:id:tsunepi:20160211212329p:plain

画像引用元:http://blog.goo.ne.jp/naturalsouji/e/0217645d2c61fc1b71142e2c9c7cccab