つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

急性膵炎の治療でヒスタミンH2受容体拮抗薬を用いる理由

【急性膵炎とはどんな病気か】

急性膵炎とは膵臓内で活性化された膵臓の酵素が膵臓自体、あるいはその周辺の組織を自己融解してしまう炎症疾患である。原因としては男性ではアルコール、女性では結石が代表的。症状としては腹痛、発熱、呼吸困難、ショックなどを呈する。

 

【急性膵炎の治療でヒスタミン受容体拮抗薬を使うのは何故?】

 

 急性膵炎では膵臓から出てる消化酵素が問題であるので、それらの分泌を出来るだけ抑え無くてはならない。原則としては、絶食にして、更に胃管チューブで胃液を持続的に吸引する。また、ヒスタミンH2受容体拮抗薬を静脈注射して胃酸の分泌を抑える必要がある。

 基本的な話ではあるが、胃酸は膵液の分泌を促進する働きがある。十二指腸は流れてきた胃酸によってpHが下がることを感知し、それに応じてセクレチンを分泌させている。セクレチンには膵液を分泌させる働きがあるので、胃酸分泌→セクレチン分泌→膵液分泌=急性膵炎の悪化という悪い流れができてしまうので、それを断ち切る意味で胃酸分泌を抑制するヒスタミンH2受容体拮抗薬を投与するのである。