つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

毛様充血と結膜充血の違い

毛様充血と結膜充血の違い・鑑別

 

充血とは結膜血管や強膜の血管が拡張して血液量が増え、赤く見えるようになった状態である。充血はあくまで症状でありそれ自体が病気なわけではない。充血の原因となっている疾患を治療する必要がある。

 

充血はその原因血管によって結膜充血毛様充血に分けられる。

結膜充血は後結膜血管系の充血であり、毛様充血は前結膜血管系の充血である。

結膜充血は角膜より遠いところほど強くなり、眼瞼結膜、円蓋も充血する。

一方で、毛様充血は逆に角膜に近づくほど強くなり、眼瞼結膜や円蓋の充血はない。

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revocon.comより引用

 

まとめて比較すると

 

結膜充血

・後結膜血管の炎症

・炎症は角膜の表層・結膜に起こる。

・充血の色は鮮紅色

・主な原因は表層角膜炎や結膜炎。

・血管収縮作動薬点眼で充血は消失する

 

毛様充血

・角膜の縁から放射状に伸びている。

・前結膜血管の炎症が原因

・充血の色は紫色

・炎症の部位は角膜の深層、虹彩、毛様体、脈絡膜。

・原因疾患としては角膜実質炎、虹彩毛様体炎、閉塞隅角緑内障、強膜炎。

・血管収縮作動薬点眼でも消失しない

 

毛様充血は危険度なサインであり、早急に原疾患の治療をする必要がある。