湿疹三角とその覚え方
湿疹三角とそのゴロ合わせ
湿疹とは外的刺激が経皮的に体内に進入することによって生じる皮膚炎である(湿疹は皮膚炎と同義語)。湿疹は症状から急性湿疹と慢性湿疹に分けられる。
急性湿疹:紅斑、丘疹、小水泡、嚢胞、浸潤(びらん)、結痂(痂皮)、落屑
慢性湿疹:湿潤傾向がなく、皮膚が肥厚したもの
上図はwikipediaより。湿疹三角は急性湿疹として生じる皮疹の形態の変化過程を図にしたものである。どの教科書にも載っている図であるが、直感的にはわかりずらい。平易な言葉に置き換えている下のイラストがより理解しやすいかもしれない(アトピー性皮膚炎とは/金の糸治療/内山九段クリニックより引用)
■湿疹三角のゴロ合わせ
高級な小さな水筒飲んだ結果落ちる
高:紅斑
級:丘疹
小さな水筒:小水泡
飲んだ:膿疱
結果:結痂
落ちる:落屑
以下、それぞれの用語の意味。
紅斑:炎症により毛細血管が拡張した状態
丘疹:細静脈からの浸出液で皮膚がふくらんだ状態
小水泡:丘疹から更に浸出液が増えた状態
膿疱:炎症性細胞が増えた状態
湿潤(びらん):水疱や膿疱が大きくなり破けた状態
痂皮:やぶけて出てきた滲出液が固まった状態
落屑:炎症の起きていた部位が皮膚の新陳代謝で剥がれる状態