つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

死亡診断書と死体検案書の違い

■死亡診断書・死体検案書の意義

 死亡診断書、死体検案書は共に医学的、法律的に人が死亡したという証明書である。この証明書を市役所に提出することで戸籍が抹消され、埋葬許可証が交付される。またそれだけではなく、生命保険や社会保険の適用などにも影響する他、死因統計の重要な資料としても扱われる。

 

■死亡診断書と死体検案書の使い分け

 死亡診断書と死体検案書は名前が異なるだけで書式は全く同じであり、使い分けが紛らわしい。死亡診断書を発行するのは診療経過中の患者が亡くなり、そしてその死に立ち会った場合である。一方、死体検案書を発行するのは次の3つのケースである。

・自分が診察していても死に立ち会わなかった場合

・診察していた時の病気とは関係ない原因による場合

・自分が診療していなかった人間の場合

尚、受診後24時間以内であれば患者の死に立ち会っていなかったとしても異状が無い限り、死亡診断書を書いて良い事になっている(医師法第20条)。