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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

前置胎盤と低置胎盤の違い

前置胎盤と低置胎盤の違い

 

■前置胎盤とは・・・胎盤が正常よりも低い位置に付着し、内子宮口を覆ってしまっている状態である。原理的に胚盤胞は子宮のどこにでも着床する可能性があるので、内子宮口を覆うように着床することもしばしばありうる。しかし実際には妊娠による子宮壁の伸展にともなって胎盤は上の方に移動し、子宮口を被わなくなる。

よって、妊娠中期までに前置胎盤の所見が認められた場合は診断できず、あくまで”前置胎盤疑い”となる。確定診断は24週~31週に行う。

 

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イラストは妊娠中の病気、トラブル克服シリーズ 「前置胎盤の巻」より引用

 

■一方、低置胎盤とは…前置胎盤と同じように子宮の下の方に付着するが、内子宮口を覆ってはいない状態である。一般的には内子宮口と胎盤の辺縁が2cm以内の状態を低置胎盤と診断する。低置胎盤は経膣分娩を試みた症例の9割が帝王切開を必要としたというデータもあり、特に分娩時の出血には注意が必要である。(また、低置胎盤では前置血管の合併リスクが高い。前置血管とは臍帯の付着異常の1つで、臍帯血管が内子宮口を横切っている血管をいう。)