つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

陰イオン交換樹脂で高コレステロール血症の治療が出来る理由

陰イオン交換樹脂の作用機序

 

■まず腸肝循環について

ファーター乳頭から分泌される胆汁に含まれる胆汁酸はコレステロールから作られている。材料となるコレステロールも無限にあるというわけではないので一度腸管内に分泌された胆汁酸も再び再吸収されて肝臓に戻りリサイクルされる(=腸肝循環)。

 しかし、陰イオン交換樹脂は腸管内において胆汁酸と結合し、再吸収を妨害して便から排泄させることが出来るのである。胆汁酸はコレステロールから作られているので、減ってしまった胆汁酸をカバーしようとコレステロールは頑張って自分を分解して胆汁酸を作り出そうとする。結果的に血中のコレステロール量は低下することになるのである。

 また、コレステロールは胆汁酸だけでなく、VLDLの材料でもあるので、胆汁酸の合成が増えることにより相対的にVLDLの合成が減少してしまう。血管内でVLDLはLDLに変化するので結局のところLDLが減少し、代償的なフィードバックとしてLDL受容体は増える。