つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

下血と血便の違い

まず吐血と下血の違い

 

消化管での出血は口か肛門のどちらかの出口から排出されることになるが、胃より口側の出血は口から出るので【吐血】となり十二指腸よりも肛門側での出血の場合は肛門から出るので【下血】と分類されている。

 

下血と血便の区別

 

下血の性状であるが、下血が消化管のどこから起こるかよって異なる。S状結腸や直腸など肛門に近いところからの出血であれば便に赤い血液が付着した状態で排泄され、所謂血便となる。基本的には出血後時間が立たない状態で排泄されたもの。

 

一方、下血とは上部消化管出血によって肛門から排泄される血液であり、基本的にはタール便(黒色便)となる。十二指腸や胃からの出血で出た血液が胃酸により酸化されて黒くなることによる。

 

まとめ

血便=下部消化管出血が原因のもの

下血=上部消化管出血が原因のもの