つねぴーblog@内科専門医

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二次ガス効果とはなにか

二次ガス効果とは何か

 

吸入麻酔薬を吸入すると、肺胞内にガスが溜まり、やがては脳内濃度も高まることによって麻酔薬の導入が行われる。ガスの吸入濃度が高ければ高いほど、肺胞内ガスの濃度はより早く吸入ガスの濃度に近づくことを濃度効果という(直感的にわかる話であるが)。

 

二次ガス効果とは高濃度ガスと低濃度ガスを両方一緒に吸入した場合、高濃度ガスが先に血液中に溶けるために肺胞内の低濃度ガスの割合が相対的に上昇し、導入が早くなる現象のことを言う。

 

例えば、70%の笑気と0.5%のハロタンを吸引した場合は、10%の笑気と0.5%のハロタンを吸引した場合に比べてハロタンの導入が早くなるということである。この二次ガス効果は笑気などのように非常に高濃度のガスを用いる場合にのみ適応される現象である。