紫斑と紅斑の違い
紫斑とは真皮内や皮下組織から出血した斑であり、紅斑とは血管が拡張することによって外から赤く見えている斑である。外見的には区別が付きにくいが、硝子圧法という方法によって区別することが出来る。
■硝子圧法
硝子圧法とは透明なガラス版で病変部を圧迫してその皮膚の色調がどのように変化するかをみるものである。紫斑の場合、出血が起きているので圧迫しても色は変わらない。一方で、紅斑の場合は圧迫すれば拡張した血管が収縮するので褪色が起こる。
*紫斑の中でも直径5mm以下の小さなものを点状出血、5mm以上のものを斑状出血と呼ぶ。