つねぴーblog@内科専門医

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尿閉で利尿薬や輸液禁忌の理由

尿閉で利尿薬や輸液禁忌の理由

 

尿閉というのは膀胱には尿がたまっているが尿がでない状態をいう。原因としては前立腺肥大症によって尿道が閉塞している場合や、神経因性膀胱によって排尿反射が低下して排尿がうまくいかないことなどが典型的な原因である。膀胱に尿がたまらない(=尿が作られない)無尿とは異なる。

 

尿閉の状態でフロセミドなどの利尿薬を用いるとさらに尿が作られて膀胱の中の尿が増えすぎて溢流性の尿失禁をきたしてしまう可能性がある。一方で、無尿の場合で有れば利尿薬や輸液の良い適応である。