つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

聴覚補充現象の機序

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聴覚補充現象(リクルートメント)の機序

 

感音性難聴の患者は閾値以下の小さな音は聞こえないが、閾値よりも少しでも大きくなった音はものすごくうるさく聞こえてしまう。この現象のことを聴覚補充現象と呼ぶ。聴覚補充現象が陽性となるのは内耳性難聴であるので、陰性であればそれよりもより中枢側の障害(後迷路性障害)であることがわかる。

それでは内耳性難聴の場合、なぜ聴覚補充現象が起こるのであろうか。

 

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補充現象の原因は内耳の外有毛細胞にあるとされている。
内耳には2種類の有毛細胞、つまり内有毛細胞と外有毛細胞がある。
・内有毛細胞は外から入ってきた音を脳に伝える。
・外有毛細胞は音刺激の度に収縮して弱い音を強く、過度に強い音を弱くするような調節を行い、内有毛細胞の働きを助けている。

 

外有毛細胞は収縮を繰り返すので内有毛細胞に比べて加齢とともに変性しやすい。
外有毛細胞が少なくなると、大きな音が入ってくると残された外有毛細胞が必要以上にがんばってしまい音が過度に大きく聞こえてしまうというのが補充現象の一般的な説明である。