とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

硬性白斑と軟性白斑の違い

硬性白斑と軟性白斑の違い

 

硬性白斑(星状斑)とは網膜浮腫による血管透過性の亢進や出血により漏れたフィブリンや脂質成分などが視神経の髄鞘成分に沈着した境界鮮明な眼底所見。髄鞘も構成成分は脂質なので脂質同士くっつきやすい。

一方、軟性白斑(綿花様白斑)とは網膜の虚血状態を反映している。虚血によって視神経繊維の流れが妨害され、軸索流が膨化・白濁として観察されるものである。硬性白斑と異なり境界不明瞭。
また、軟性白斑が出現するほどに虚血が進むと新生血管がつくられ、そこからの出血も起こる。

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http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000555.html慶応義塾大学HPより引用

 

整理すると

硬性白斑=血管透過性の亢進 or 出血により生じる
境界は明瞭
原因疾患は糖尿病網膜症、視神経炎、腎性網膜症

 

軟性白斑=網膜の虚血により生じる
境界は不明瞭
原因疾患は糖尿病網膜症、高血圧性網膜症、膠原病、網膜中心静脈閉塞症
(虚血)

 

TIPS:単純糖尿病網膜症では血管透過性亢進に伴い眼底では硬性白斑が観察され、増殖前糖尿病網膜症では血管が閉塞して虚血になることで軟性白斑が観察される。