網膜静脈閉塞症で火炎状出血をきたす理由
網膜静脈閉塞症で火炎状出血をきたす理由
網膜静脈閉塞症とは高血圧や動脈硬化、血管炎が原因となり、網膜静脈が閉塞する疾患である。閉塞より末梢側で破綻性出血、軟性白斑などをきたす疾患である。
網膜中心静脈が閉塞する網膜中心静脈閉塞症(CRVO)と網膜静脈の分枝が閉塞する網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)とに分類される。
BRVOはおよそCRVOの3倍〜5倍の頻度といわれている。
CRVOとBRVOの違いの図
http://www.rvo-eye.com/disease/condition/より引用
CRVOは
網膜毛細血管の閉塞が著明な虚血型(完全型)
静脈うっ帯が著明なものを非虚血型(不完全型)
とに分類される。
眼の症状としては
1、出血:網膜の浅い部分で出血が起こるので、視神経繊維に沿った放射状・噴水状の出血が起こる。うったいしていたものが一気に出血するので網膜の正常構造が見えないほどになる(火炎状出血)。火事で赤い先が見えないイメージ。硝子体出血でも同じような所見になる。
2、軟性白斑
3、新生血管の出現
などを呈する。