とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

COPDで肺性心となる機序

COPDで肺性心となる機序

 

肺性心とは肺の血管障害や換気障害によって肺高血圧となり、それに加えて浮腫や肝腫大などの右心不全症状を呈する病態である。

COPDや肺繊維症などによって換気が障害されると低酸素血症となる。肺以外の組織の血管は低酸素血症の場合、酸素を少しでも多く獲得しようと血管を拡張させることにより代償する。しかし、肺血管は肺胞内が低酸素状態になると、収縮して血流を減少させ、ほかの元気な肺胞に血液を流そうとする。もし、肺全体が低酸素血症に見舞われると、すべての肺血管が収縮するので、肺血管抵抗が上昇して肺高血圧となってしまうのである。肺高血圧になると抵抗に逆らってがんばって血液を送り出そうと右室が肥大するが、限界を超えると右心不全の状態に陥ってしまう。

また、COPDのような換気障害以外にも肺血栓塞栓症でも肺血管床が減少しても肺血管抵抗が上昇し、同様に肺性心の原因となる。