つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

分娩時の大量出血でsheehan症候群となる機序

分娩時の大量出血でsheehan症候群となる機序

 

妊娠すると下垂体の大きさは2倍ほどにも大きくなり、それゆえ多くの血液が集まる。そこで分娩時に大量出血を起こしてショック状態となると、下垂体への血液量は相対的に低下し、組織が壊死することにより下垂体の機能が低下してしまう。

よって妊娠していない人がショックになってもシーハン症候群とはならない。また、分娩時は出血を抑えるために凝固系が亢進しているのも手伝って、ショック時には下垂体の血管がスパズムを起こしてより血栓が形成されやすくなっている。

シーハン症候群の治療の基本はホルモン補充療法。