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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

慢性腎不全で低カルシウム血症になる機序

慢性腎不全で低カルシウム血症になる機序

 

慢性腎不全になると糸球体濾過量が低下し、リンの排泄ができなくなるので高リン血症になる。すると副甲状腺からPTHが分泌されて高リン血症を解消するが、腎不全が進行するにつれて代償できなくなる。

高リン血症では腎臓での1α水酸化酵素活性が低下し、活性型ビタミンDの分泌および合成の低下が起こる(活性化ビタミンDは血中のリンを増やすように働くので、高リン血症ではビタミンD活性を低下させようとする)。活性型ビタミンDの低下により、小腸でのカルシウムの取り込みが低下し、また骨のパラトルモンに対する反応が低下して低カルシウム血症になってしまう。
また、高リン血症によりリンとカルシウムが結合してリン酸カルシウムとなるために血中のカルシウムはますます低下してしまう。

 

少し冗長になったのでまとめると

・高P血症によるvitD活性低下で腸管からのカルシウムの吸収ができない
・高リン血症によりリン酸カルシウムが形成され沈着して血中のカルシウムが低下する
この2点により慢性腎不全により血中カルシウムが低下するということができる。