つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

flow voidの意味と原因

flow voidの意味と原因

 

flow voidとはMRIでの無信号領域のことである。MRIでは静止した組織の水素原子の動きを見ているわけであるが、血流が早い組織では水素原子の動きをとらえることができずに無信号となってしまうのである。

 

flow voidの原因としては脳動静脈奇形(AVM)、もやもや病、脊髄動静脈奇形などが代表的。

脳動静脈奇形では、脳の動脈と静脈が毛細血管を介さずに直接つながってしまうので血流が早くなるから。


もやもや病では両側の基底核領域に点状・線状の低信号領域が見られる。もやもや病ではWILLIS動脈輪が狭窄し、代償的にもやもや血管と呼ばれる側副血行路ができる。この血管がflow voidの原因となっていると考えられる。


脊髄動静脈奇形でも脳動静脈奇形と同様に動脈から静脈に直接つながれてしまうnidusという血管の塊の領域で血流が早くなり、flow voidとなってしまう。

 

*ちなみにvoidとは「なにもない、空虚」などという意味。よってflow voidは「信号がない」という訳になるか。