虚血性大腸炎の母指圧痕像とは何か
虚血性大腸炎の母指圧痕像とは何か
虚血性大腸炎とは:
動脈硬化や糖尿病などを素因として腸間膜動脈の狭窄・閉塞が起こり、大腸粘膜の限局性の虚血性変化を起こす疾患である。便秘なども誘因として重要で、症状としては突然の腹痛、下血などを呈する。
注腸造影検査における母指圧痕像が有名。
これは文字通り、親指で大腸を両サイドから押しつぶしたように狭窄した造影所見になることから名付けられている。大腸が虚血に陥り、粘膜下組織で強い浮腫や出血を呈するために、内腔が盛り上がり、内側が狭小化が起こっていると考えられている。
画像参考元:Bowel wall "thumbprinting" in pseudomembranous colitis | Medical Journal of Australia
治療は輸液・安静など内科的な経過観察で良いが、再発することもある。