つねぴーblog@内科専門医

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慢性骨髄繊維症で涙滴赤血球が出現する理由

慢性骨髄繊維症で涙滴赤血球が出現する理由


慢性骨髄繊維症(CMF)とは骨髄において異常クローンが出現し、それらによるサイトカイン刺激により骨髄内でコラーゲンが過剰に産生されて骨髄の繊維化が起こる疾患である。慢性骨髄繊維症では骨髄で正常な造血が出来なくなってしまうので、肝臓や脾臓など別の臓器で造血が行われるようになる(髄外造血)。髄外造血では骨髄と違い正しく分化できていない血液細胞も末梢血に送り出してしまう。故に奇形の赤血球である涙滴赤血球が認められるのである。そのほかにも、幼若顆粒球や赤芽球も多く見られたりする。