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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

糖尿病性ケトアシドーシスでクスマウル呼吸になる機序

糖尿病性ケトアシドーシスでkussmaul呼吸になるのはなぜか。

 

1型糖尿病では自己免疫的な機序により膵島ベータ細胞が破壊され、インスリンが正常に分泌されなくなる。インスリンがないと細胞は糖を利用することが出来なくなりエネルギー不足に陥る。その代償として糖以外のエネルギー源のひとつである脂肪の分解が亢進する。脂肪は肝臓でケトン体になり、高ケトン血症となる。ケトン体というのはアセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸などの酸性物質であるのでアシドーシスとなる。すると、アシドーシスを代償しようとして呼吸が活発になる。呼吸回数が増えると肺から酸性物質であるCO2がどんどん出ていくので血中pHはアルカリ側に傾いてくれるのである。

 

代謝性アシドーシスの時の代償的な呼吸のことをKussmaul呼吸と呼ぶ。これは速く深い呼吸で、体内に蓄積したCO2を効率的に排出することが出来る。患者は意識することなく無意識的に行う。糖尿病だけでなく、尿毒症の代謝性アシドーシスでもみられる。

 

【クスマウル呼吸の動画@You Tube】


Kussmaul Breathing Pattern - YouTube

youtubeの動画紹介しておきます。