つねぴーblog@内科専門医

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ギランバレー症候群にステロイドが無効な理由

ギランバレー症候群で副腎皮質ステロイドが無効な理由

 

ギランバレーは先行感染の病原体に対して作られた抗体(抗ガングリオシド抗体)が自己組織を傷害してしまうことが原因となるが、発症時にはすでに血中に十分な抗体が作られてしまっており、副腎皮質ステロイドをその段階で投与したところで治療的効果がないとされている。ギランバレーの一般的な治療方法は免疫グロブリン投与療法、血漿交換療法である。免疫グロブリン静脈注射によって改善する機序は不明であるが、血中に存在する抗ガングリオシド抗体に対する抗体として作用し、組織障害を軽減させることができると教科書的には言われている。