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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

ESDとEMRの違い

消化器

EMRとESDの違い

 

EMRとはendoscopic mucosal ressectionの略で日本語で言うなら内視鏡的粘膜切除術。手順としては病変が膨隆するように液体を病変の下に注入する。そしてスネアで病変をの下側の粘膜を縛る。つまり病変部が膨隆してなくても施行することができる。ただ、スネアの直径は2〜3cmしかないのでそれ以上の病変を取ることはできない。よって適応は2cm以下の病変となっている。

筋層を縛っていないことを確認して高周波で切離する。その後内視鏡的に切除物を取り除く。

 

ESDとはendoscopic submucosal dissectionの略であり日本語で言うなら内視鏡的粘膜切開剥離術。内視鏡的に病変を観察し、病変の周囲をマーキングする。次に粘膜下に液体を注入し、病変部位を膨らませる。そして粘膜下層を剥離し、病変を摘出する。EMRと異なり、周囲粘膜に切り込みをいれ、粘膜下層の剥離操作を行うのでEMRに比べて切除範囲を自由に決めることができる。EMRだと分割になってしまういそうな病変でESDが選択される。

 

これまでの研究でESDはEMRに比べて治療成績は圧倒的に優れ、安全性も変わらないことがわかっており、基本的にはESDによる治療が望まれる。しかしコストの観点からある程度の棲み分けがされており、5mm以下の病変ではEMR、5mmを越える病変ではESDを用いるというようである。