つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

洗浄赤血球とその適応

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洗浄赤血球とその適応

 

病気が見える曰く・・・
「濃厚赤血球を生理食塩水で3回洗浄することにより、血漿が1/100に減少している血液製剤。血漿成分へのアレルギーがある場合などに用いる。」


具体的な適応としては発作性夜間ヘモグロビン尿症がある。

発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)について少し触れておくと…

 

赤血球にはGPIアンカーという補体を制御する膜蛋白があるが、PNHの患者はこのGPIアンカーががただしく合成されずに補体が不必要に活性化されて血球がダメージを受けてしまい血管内溶血をひきおこす。ゆえにPNHの治療として血液中の補体を除去する必要があるので、濃厚赤血球をできるだけ薄めて補体のほとんどない状態にしてから輸血するのである(=洗浄赤血球)