クリオグロブリン血症とは
クリオグロブリン血症とは
原発性マクログロブリン血症では単クローン性にIgMを産生してしまうが、そのうちの3割ほどのIgMはクリオグロブリンとしての性質を持っている。クリオグロブリンとは平常な体温では血液中に溶けているが、低温では凝集してしまうグロブリンのことである。(クリオとは「冷たい」という意味であり、語原としてはクリスタルと同じである)
よってマクログロブリン血症の患者は寒冷時にクリオグロブリンが凝集し、循環障害を起こしてしまう。もともとマクログロブリン血症では過粘稠度症候群があり循環不全があるのでそれが更にひどくなってしまうのである。