つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

白血病裂孔とは何か

白血病裂孔とは

 

急性白血病では、造血幹細胞に遺伝子異常が生じ、分化能力を失った白血病細胞が単クローン性に増殖する疾患である。本来芽球は骨髄から出てこないが、異常クローンは悪性腫瘍で浸潤性を持つので末梢血にも漏れ出る。このとき、末梢血液中の血液細胞の分化の度合いをみてみると、白血病細胞は途中で分化をやめて増殖してるだけなので全て幼若であり、一方で正常のクローン由来でまともに成熟した細胞は十分に分化できている。つまり、その間の中間段階の細胞がいないことを「白血病裂孔」と呼んでいるのである。たとえるなら、小学生と大学生がたくさんいるけど中学生、高校生は全く存在しないようなもの。「裂孔」は白血病細胞の病理学的な形態を意味しているのではなく、縦軸に細胞数、横軸に分化度をとった場合にくぼみができることに由来している。

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↑図はニコニコ大百科(仮)から引用

 

一方、慢性白血病の場合は急性白血病と異なり、分化能力を有する癌細胞なので全ての分化段階の血液細胞が存在する。