つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

収縮性心膜炎でdip and plateauが見られる機序

収縮性心膜炎とは慢性的な炎症により心膜が線維性に肥厚、癒着、石灰化して心室の拡張が障害される疾患である。

 

心カテーテル検査で右室圧曲線のdip and plateau patternが見られるのが特徴的である。

f:id:tsunepi:20150102132107p:plain

  • *Images and Case Reports in Heart Failure Hydroxychloroquine-Induced Cardiomyopathyより

 

本来、右室の圧曲線というのは収縮期に上がり(=肺動脈圧と等しくなる)、拡張期に下がる(=右房圧と等しくなる)。収縮性心膜炎では、拡張早期には拡張は正常通り行えて、右室圧は急激に下降するが(dip)、拡張中期に血液がある程度右室に流入すると心室壁が硬化していることによりそれ以上は広がりにくく、内圧はそれ以上上昇しない(plateau)。そして収縮期に一気に上昇する。