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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

アルコール性肝炎の治療でビタミンB1を使う理由

アルコール性肝炎の治療でビタミンB1を使う理由


アルコール大量飲酒時にはビタミンB1は欠乏に陥りやすい。ビタミンB1不足ではウェルニッケ脳症などを発症するリスクがあるので栄養療法としてビタミンB1が用いられる。

 

ではなぜアルコールを大量接種するとビタミンB1がなくなるのだろうか。アルコールであるエタノールは酸化されてアセトアルデヒドに。アセトアルデヒドは更に酸化されて酢酸になる。このときに働く酵素はADHとALDHである。しかし、ある一定量のお酒を飲み過ぎると別のアルコール分解酵素系であるミクロソームエタノール酸化系(MEOS)が代謝を始める。MEOSはADHとALDHどちらの働きもすることが可能であるが、その過程でビタミンB1を消費してしまう。故にビタミンB1が欠乏しやすくなるのである。

また、MEOSはアルコール分解酵素をたいして持っていない人に特に強く発現しやすい傾向にあるのでお酒の弱い人が無理してお酒を飲んでいてもやはりビタミンB1不足になりやすい。