つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

咳反射のメカニズム

咳はどのようなメカニズムで起こるのか。

順番に書いていくと以下のようになる。

 

1、刺激や炎症がおこる
2、気管、気管支、肺胞、横隔膜などに分布する咳受容体が炎症や刺激に反応
3、求心路である迷走神経を介して延髄の咳中枢に至る。
4、延髄からは遠心路として横隔神経を介して横隔膜や肋間筋に至る。
吸気が起こる。
5、声門が閉鎖して呼吸筋(横隔膜、肋間筋)の収縮によって胸腔内圧が上昇
6、声門が開き爆発的な呼気が生じる

ちなみに咳はご存じの通り随意的にも行えるので咳中枢は大脳皮質の支配も受けていると考えられる。自分の意志で異物を排出できた方が都合がよいので進化の過程のどこかの段階で獲得したのではないだろうか。