つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

右房性P波と左房性P波の心電図

洞調律の時は心房の興奮が前額面上では右上から左下に向かう。故に、心房興奮の平均ベクトルは0度〜90度の間であり、正常ならP波はⅠ、Ⅱ、aVFで陽性、aVRで陰性となる。水平断面上では心房興奮は右から左に向かうのでP波はV2〜V6で陽性である。

 

もし右房拡大があるとⅡ、Ⅲ、aVFのいずれかでPの高さが2,5mm以上(肺性P)またはV1,V2で先鋭増高P(2mm以上)(右心性P)となる。心房の興奮はP波となって現れるので、心房が肥大したらP波は高くなるはずである。心房の真上からの誘導、つまりV1誘導に注目するのが一般的である。洞結節は右房にあるので右房の興奮の後に左房の興奮が心電図に記録される。

 

右房が肥大すると、P波の前半の山が高くなる(P≧0.25mV)=右房性P波という。

左房の興奮で下に向かっているのはV1誘導から見たら遠ざかっているからである。

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(病気が見える:循環器P36より)

 

左房が肥大すると、P波の後半が陰性となり、二相性となる。左房の興奮は、

V1からみると遠ざかる方向にあるので左房が強く興奮すると、下向きの振れが強く出ている。V1誘導でP波が幅、深さともに1mm以上の大きな下向きの振れがあると左房性P波という。

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(病気が見える:循環器P36より)