つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

ペースメーカーのペーシングモードについて

ペースメーカーのペーシングモードについて説明

 

ペースメーカーは洞結節などの刺激伝導系の代わりとして心臓に適切な電気刺激を与え続けて調律をコントロールするものである。ペースメーカーには三文字のコードで設定機能が表示されている。

 

◯◯◯型という様に記載されている場合

1番目の文字がペーシング、つまり刺激する心臓の部位を表している。

Aは心房、Vは心室、Dは心房および心室の両方

 

2番目の文字がセンシング、つまり感知される心臓の部位を表している。

Aは心房、Vはは心室、Dは心房及び心室の両方、Oはセンシング機能のないことを意味する

 

3番めの文字が自己波形が出た時にどう対応するかを表したものである。

Iは抑制、Tは同期、Dは両方、Oは機能なしを意味している。抑制というのは自己心拍がある時はペーシングを抑制するという意味。同期というのはセンシングで自己心拍を感知して放電するという意味。

 

例として・・・

VVIモードとは心室電極を介してペーシングとセンシングを行うもの。P波は自己の洞調律でQRSはペースメーカー刺激で興奮させている状態である。

 

AAIモードとは心房電極を介してペーシングとセンシングを行うものであり、心房を人工的な刺激で拍動させて、その後のQRSは自己の正常伝導系を介して興奮したものである。つまり房室伝導障害がない洞不全症候群が良い適応となる。

 

DDIモードとは心房電極と心室電極の両方でペーシングとセンシングを行うもので、P波が無ければ心房電極がペーシングを行い、R波が無ければ心室電極がペーシングを自動的に行うという状態である。