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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

飛沫感染と空気感染の違い

■飛沫感染とは

文字通り飛沫による感染。飛沫とは”飛び散るしぶき”という意味があるが医学的には『水分を含んだ直径5マイクロメートル以上の粒子』と定義されている。

この飛沫感染は咳やくしゃみ、そして普段の日常的な会話によっても感染が成立してしまう。しかし、水分による重みがあるので飛距離は短く、半径1メートル以上離れていれば感染しない。インフルエンザ、風疹、おたふくかぜ、肺炎などが代表的である。

 

■空気感染とは

空気中を漂う微細な粒子により感染する。

主に2つの様式がある。

1、飛沫核感染

2、塵埃感染

飛沫核感染とは飛沫から水分が抜け落ちた粒子である。水分がないので飛沫よりも軽くなりふわふわと遠くまで飛んで行くことができる。部屋の中で咳をすれば部屋中が感染してしまうほどの感染力がある。代表的な病原体としては結核菌、麻疹ウィルス、水痘帯状疱疹ウイルスなどがある。

2番目の粉塵感染とは、病原体がちりやほこりに付着して感染するものである。代表的な病原体としてレジオネラ菌がある。

 

Q飛沫感染と飛沫核感染の違い(頻出なのでまとめ)

飛沫感染:病原体に水分の付着したもの。直径5μm以上の水滴のもの。重たいのですぐに落下し、飛距離は1メートル以内。また、飛沫は吸い込まれても気道上皮粘膜の繊毛運動によって体外に排出される事が多い。

飛沫核感染:飛沫から水分が無くなったもの。軽くてフワフワしており遠くまで届く。そして浮遊時間が長い。また、非常に微小なため直接肺の奥まで届く。通称、空気感染。

 

飛沫感染と飛沫核感染は病原体とそれを覆う水滴の大きさによって分類されているが、これは病原体によって厳密に区別されているわけではない。飛沫核感染はとしては結核、麻疹、水痘が有名であるが、これらも当然飛沫感染しうる。逆に、飛沫核感染のインフルエンザも水分が抜け落ちれば飛沫核感染をするのである。ただ一般的にはどちらの感染様式が主体なのか、という観点で分類されている。