valsalva洞(バルサルバ洞)とは何か
上行大動脈は基部に左、右、後の3つの大動脈球という膨らみを持ち、この内腔をバルサルバ洞と呼ぶ。大動脈洞とも。
左の大動脈洞からは左冠動脈が、右の大動脈洞からは右冠動脈が出ている。それぞれ左冠動脈洞、右冠動脈洞とも表現する。また、3つある大動脈球のうち、右でも左でもないものを無冠動脈洞と呼ぶ。これは膨らみがあるのに冠動脈が分岐していないからである。
バルサルバ道の大動脈壁において中膜の一部欠損などにより脆弱性が生じると、洞が膨隆して動脈瘤となる。