つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

慢性腎不全と慢性腎臓病の違い

とある症例についてディスカッションしている際に「慢性腎不全」という言い回しをしたら上級医に「慢性腎臓病」の方が適切な言い方と指導された。後日、教授に対して「慢性腎臓病」と言ったら「慢性腎不全」の方が適切と言われてしまった・・・。

さて、どちらが正しいのか調べてみた。

 

慢性腎臓病とは

腎障害が慢性的に持続する病態全てを捉える疾患概念。慢性腎不全よりも早期の段階の腎障害を含み、早期発見・治療による心血管疾患の発症や末期腎不全への移行を抑制するために導入された新しい言葉。

 

慢性腎不全とは

腎障害の進行により腎機能が不可逆的に著しく低下した状態。

 

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腎臓病の進行は糸球体濾過量(eGFR)と尿アルブミン(or尿蛋白)によって分類される。上の図では縦軸にeGFR、横軸に尿アルブミン(or尿蛋白)で示されている。

慢性腎不全とは上の表で言うG3〜G5のことであったが、慢性腎臓病とはG1とG2およびハイリスク群も含めた概念である。

 

簡単に言ってしまうと腎臓機能の落ちてる人・落ちそうな人全てを慢性腎臓病と呼び、その中でも中等度以上進行している人は慢性腎不全とされる。